第36回 2007.8.16(木)
「幸運のお守り」
「時々朝に私はバス停で待っていると「プップップッ」と小さくクラクションを鳴らし、笑って、
おじぎをするタクシーの運転手さんがいます。私も、おじぎを返します。見ていて「何とも、
さわやかで優しい運転手さんだ」と思っていました。
あれは雨が降りだした日のこと。私は自宅から
携帯でタクシーを呼びました。待つこと5分、タクシーが来ました。「今日は、ちょっと早く来たな」と思いましたがタクシーのドアを開くと「お久しぶりです。
やっと会えました」と運転手さん。
「あっ!」と私は運転手さんの顔を見ると、すぐに誰か分かりました。14年前に、私は脳出血で倒れました。退院した後、通院するのにタクシーを使っていて、
お世話になったのです。私の
行動をいつも見ていたタクシーの運転手さんは「ここまで良くなって、頑張ったんだね」と言われました。私は当時の面影が、よみがえり本当に懐かしく
涙が出そうになりました。
すると運転手さんが「四葉のクローバーは幸運のお守りだから、いい事があるよ。これは
プレゼント」と小さな、しおりを頂きました。「えっ!良いんですか?」と、うれしくって
胸が、いっぱいになりました。運転手さんに「
大切にしますね」と、お礼をいいました。私は、いつまでも手を振って笑いながら、深く
おじぎをしました。運転手さん!ありがとうございました」
★この運転手さんは、とても優しいです。しおりは大切にしています。★ラジオ「土曜に乾杯!」で放送されました!