第153回 2007.3.16(金)
「優しい店員さん」
「寒いのが苦手な私は、大型ストアで肌着を買おうと思いました。
暖かな春に向かって、今の時期肌着も残り少ない。どれも、ちゃんとした上下のものはなく、
ありあわせでは、ちょっと困る。ちょうど女性店員さんが来て、私が「上下の
肌着はないですか?」と聞きました。
ニコニコ笑顔の店員さんは「はい!探してみますね」と丁寧な言葉。「これは、どうでしょうか?」と
一生懸命に探してくれ、それも、ぴったりフィット。
店員さんは今度はレジまで持って行きました。そして、
おじぎをすると「また、いつでも、来てください」と言い、優しい方だとつくづく思いました。めったにいない、気を配る方だと私は思いました。本当に
感謝、感謝」
★これは、2007年の事です。当時は活気がみなぎっていました。
第137回 2016.4.23(土)
「みんなの親切嬉しかった」
「腕時計を見ながら、ちょっと早めにバスに乗ろうと思った瞬間、私は、つまずいて、あれよ、あれよと転んでしまいました。(ちなみに私は
障害者です)通りすがりの
男性が「大丈夫ですか?」と聞かれ私は「あっ!すみません」と言ったものの立てなくて、どうにも、こうにも、できない
状態だった。
すると、4人ほどの女性店員さんも駆け付けて来ました。みんな「大丈夫ですか?立てますか?」と心配になりながらも、見ていられない
状況で、それでも私は申し訳ないなと思っていました。少し
ズキズキと痛みが出てきて、ただびっくりやら、
ドキドキやらで、まだ立てませんでした。
やっと落ち着き一人の方が「ゆっくりと立ってみましょうか。
手を貸しますよ」と声を掛けてくれました。みんなに気を使っていただき、私は嬉しくて、
涙が出そうになりました。皆さん本当に優しくて
感謝しても足りないほどでした。ありがとうございました」
★ 時々思います。本当に皆さんのお陰です。感謝!
第94回 2013.10.20(日)
「いつもご苦労さま」
「「コツコツコツ」と足音。主人が帰ってきました。まずカギをギリギリ。そしてドアを開け中に入ると、
靴を脱いで廊下をミシミシと歩く音が聞えます。部屋に入ると「
お帰り!」と元気よく声を掛ける私。でも、ちょっと
疲れ気味の主人は小さな声でボソボソ。「
ただいま」の言葉さえ、私には聞こえないんです。最近、主人の仕事帰りが、いつも午後
9時を回っています。顔を見ると、本当に
フニャ、フニャになり「疲れた」と一言。
前は、仕事から帰ってくると、すぐに台所に行きチャ、チャッと得意な料理を作ってくれたっけ。今年
54歳になる主人。「やりがいのある仕事だ」と張り切っていて、
一生懸命働いています。私は体が不自由になって20年ほどになります。主人には、いつも, ありがたいと感謝しています。「夫婦だからこそ
絆は深いものだ」と、今になって思う私。
最近は、ちょっと頑張ってお風呂を沸かしています。
お湯加減は、だいたい40度ほど。いつでも入れるようにしています。これだけは私の
仕事です。主人が帰ってくれば、ちょうどいい
タイミング。ゆっくりお風呂に入れば
元気になり、また頑張ろうという意欲が湧くはず。いつも、ご苦労さま。帰ってきたら、すぐに
お風呂に入ってくださいね」
★主人は今張り切っています。仕事も頑張り、プライベート(テニス、ゴルフetc)も。健康が一番。
★ラジオ「超☆ドッキングラジオ」で放送されました。
第86回 2006.7.7(金)
「プールに恐怖心」
「社会福祉協議会には、温水プールがあります。私も着替えて、ゆっくり、ゆっくり、温水プールに入りました。
転ばないように。指導員の方から血圧を測ってもらい
シャワーを浴び、つえを頼りに、ゆっくりと行きました。
準備運動をし、少しずつ、少しずつ
プールになじんできました。
歩いて1周すると、たまたま友達がビート板を使っていたので貸してもらいました。
ぷかぷか浮いて面白かったんです。でも、どうやって元の状態に戻すのだろうかと考えた途端
パニックになりました。
突然、ひっくり返って私は溺れました。助けて下さった指導員の方には本当に感謝します。私は、あれから
プールを見ただけでも震えが止まりません」
★2年程前、思い切ってプールに入ろうと思ったんですが、2~3回で終わり、またトライします。
第7回 1998.10.29(木)
「優しくリハビリ」
「私は時々、リハビリテーションに通っています。
運動、作業、言語があり、今は作業でミシンを使い
ポプリを作っています。
先日、実習生が来ました。早速、自分が選ばれて1人の実習生と機能を測定しました。実習生は
一生懸命訓練し、優しい応対してくれました。
身障者に生きることを教えてくれたのもリハビリの人たちの
おかげだと思います。
来年、実習生は鹿児島に帰るそうです。実習生に心から感謝します」
★この実習生の方と、ずっと年賀状を、やり取りしています。今では結婚して幸せに暮らしているそうです。